気ままにのろのろ

任天堂&ゲームファンのまったりゲームブログ

帰ってきた 名探偵ピカチュウ◆相棒はしゃべるピカチュウ!続編としては物足りなさが残る

対応機種 Switch
発売日 2023年10月6日
価格 6,578円(税込)
ジャンル シネマティックアドベンチャー

トップページ | 『帰ってきた 名探偵ピカチュウ』公式サイト

ざっくり・こんなゲーム

DL専売→パッケージ化→映画化という見たことない展開をしてきた、名探偵ピカチュウシリーズ最新作。

ポケモンが日常に溶け込んだ世界感を味わえる、超ソフトなADVです。(逆に言えば、謎解きを味わうタイプのADVではありません

思ったのは良くも悪くもあっさりしていること。

5年ぶりの続編という期待があったこともありますが、フルプライスの作品として見ても、全体的に物足りなさを感じてしまいました。

ただ年代問わず遊べる難易度、散りばめられたポケモンネタなど、触れやすいポケモンADVとしては確かで、その点では唯一無二にも感じています。

じっくり・フリー感想

ポケモンがいる日常感を味わえる

本編でも人間とポケモンの関係は描かれていますが、このシリーズはより日常を感じられる描写が魅力的です。

ポケモンという存在がかなり身近で、路地裏にこそっといたり、お店の手伝いをしていたり、(ポケモン同士が)道端でケンカしていたりと、「実際にポケモンがいたら・・」が詰まった世界観です。

また、装飾やオブジェクトとしても色々登場しているので、探してみるのも楽しみの1つ!

ポケモンとの会話

直接ポケモンと話せるのは本作ならではです。

他にもそういったシリーズ作品はありますが、それぞれ違った味わいがあるなぁと感じます。(代弁してくれるアニメのしゃべるニャース主人公自身もポケモンポケダンなど)

他と違うのは、主人公が人間なので、伝言ゲーム式の会話になることですかね!

他の人間⇄主人公相棒ピカチュウポケモン

ピカチュウの言葉が分かる人間は主人公のみ

この構図が時にもどかしく、おもしろい!

全年齢におすすめできるADV

本作は年代問わず、入門ADVとしてもおすすめできます

ADVと言うと浮かぶ、複雑な推理、ハードな世界観…そういった要素は一切なく、不正解時のペナルティも存在しないため、かなりゆるく遊べます

もう少し満足感が欲しかった

クリアまでのプレイ時間は少なめです。

それ自体は良いのですが、

  • 前作にあったやり込み要素がなくなってしまった
  • 3DSから持ってきたようなシンプルなグラフィック(個人的には気にしていないのですが)
  • 前作から引き継いだシナリオ、新規のシナリオの淡泊さ

など、もう少し作り込みが欲しかったです。(選択肢間違えたときのテキストとか)

シナリオについては「ネタバレ感想」にて。

ネタバレ感想

※以下、今作に限らず初代、映画のネタバレを含みます。要注意!

 

【一応~初代が2作ある件について】

厳密にいうと、名ピカの初代は2作存在しています。1作目は2016年にDL専売で販売されたもの。2作目は2018年にパッケージで発売された完全版です。

1作目の方は2作目の30%くらいの内容で、好評を受けて完全版が発売されたという背景です。

以下の「初代」はこの完全版のことを指すものになります!

※現在は販売終了していますが、初代1作目の公式ページはコチラ

【ストーリー状況まとめ】

簡潔に書くと、3作品(初代、映画、今作)の各ストーリーはこういう状況になっています。

※上から公開順

  • 初代⇒初代の完全版。謎を残したままエンディング。ピカチュウの謎は明かされない。
  • 映画⇒初代を映像に落とし込んだ映画で、さらにその奥を描く。ピカチュウの謎が明かされる。
  • 帰ってきた⇒初代の続編。ピカチュウの謎が明かされる。

つまるところ、作品展開上でストーリーが前後してしまったという感じです。

もちろん同じ結末を辿るとは限らないですし、なにより公式からシナリオの言及がなかったことから、発売前はストーリー展開が最も気になるところでした。

【続編と、映画の存在】

初代から(リアルに)7年、ついに完結を果たした本作。

冒頭でも少し触れてますが、不満足ではないものの、(完結させるのであれば)もっと深く描いて欲しかったです。

※完結のラインは難しいんですが、ピカチュウの謎が解明された、という点で見てます

初代から続いてきたミュウツーとの関係性もですし、ハリーの過去編もサラリとしていたので、どうも物足りなさが…!

映画版の話になりますが、当時観に行った時、その完成度の高さに「名ピカは映画で完結させにきたんだな…」と思っていました。(映画、とてもオススメです)

それくらい、1つの結末を映画版で見せつけてくれたので、あえて急いで完結させず、のんびりと話を続けても良かったんじゃないかなぁと。

ただ、一旦ゲームでも締めておきたかったのかなぁ、とも。これについては個人的に「始まった媒体内で完結して欲しい」という想いがあるので、嬉しいことなのですが!

"探していた人物が、実はずっと側で支えてくれていた"

色々書きましたが、初代からの全てが詰まっていたと言えるこのシーンは演出も相まってとても良かったです。

【補足】

ピカチュウの言葉が分かる人間は主人公のみ

上の方に書いてたやつです。一応、ティムが認識してる事実として書きました(笑)。厳密にはティムと、その妹ソフィアです!

【一考】易しさと、名探偵という題材

ちょっと思っていたこと・・

名探偵ピカチュウ。タイトルは”名探偵”を冠しており、実際ゲーム中でも初代の事件解決を機に、”名探偵”と呼ばれているのですが

難易度が易しいのもあって、推理らしいものがあまりないのが気になってまして…。

たとえば警察が見落としていた証拠を見つけて、「これが証拠です!」みたいな感じなので。

ポケモンという題材とマッチした遊びやすさは確かなワケですが、もう少しでも!!あっと驚く謎を解いてみたかったです。

ピカチュウ経由でポケモンから証言を取り、証拠品を抑える

ここは面白い部分なんですが・・。

細かい話ですみませんでした!!

気ままなひとこと

【ゲーム内自販機、続投】

ゲーム内における自販機、サイコー!

クリア記録

【ゲームクリア】

〜続編はさりげなく出そう〜

父さんと共同推理もやってみたいんですけどね・・ピカチュウとも話したいですよね・・